2016年12月暮れ〜2017年1月年始にかけて、フランス・パリにクリスマス、年越し滞在してきました。クリスマスや年末年始のパリの様子を紹介していきます。
今回は、年末のルーヴル美術館観覧の記事です。写真が多いので、2つに分けて紹介します。まず1部では、超有名かつ、見ておくべき展示品について紹介します。2部では、美術館の様子、私のオススメ展示品を紹介します。
スポンサーリンク
ルーヴル美術館
言わずと知れた、世界最大級の美術館です。所蔵点数は380000点以上と言われていまして、先史〜19世紀までの美術品35000点が総面積60600平方メートルの敷地(東京ドーム約1.3個分)の中で所狭しと並べられ、展示されています。
この美術館の建物は中世のルーヴル城が起源でして、地下には過去の遺構が残されています。また、ルーヴル宮殿として建物それ自体がセーヌ河岸の包括遺産として世界遺産登録されています。
ルーヴル美術館は観光地として、有名なので非常に混んでいるのですが、年末は通常期の混み具合より一層混んでいました。
私が選ぶ、必見の超有名美術品10点
ルーヴル美術館にある美術品を余すところ無く紹介したいのですが、あまりに多くの美術品があるため、私の独断と偏見により一部抜粋して紹介します。まずは絶対見逃したくない、超有名展示品を10点紹介します。
1.サモトラケのニケ
ダリュの階段に位置しているサモトラケのニケは、我々入館者の心を強く惹く展示といって差し支えないでしょう。年末の来館ピークも相まってか、多くの人が踊り場に集っています。
勝利の女神ニケをモチーフにしたこの彫像は、胴体が最初に発掘され、続いて断片が発見されて、修復されたそうです。また右手は見つかっているそうですが、他、頭部等は見つかっていません。後に紹介するミロのヴィーナスもそうですが、失われし美というやつを意識させられる展示です。
2.アモルの接吻でよみがえるプシュケ
アントニオ・カノーヴァにより製作されたこの作品は、プシュケの伝説がモチーフとなっています。
開けてはならない小瓶を開けた乙女プシュケが、永遠の眠りにつかんとしたとき、ヴィーナスの息子であるアモルが訪れ、その矢で触れて確かめると、プシュケは目を覚まします。そして、2人の結婚を認めた神々によって魂の神としてプシュケは迎えられます。
他の展示品でもエロスとプシュケの彫像は多く、割と使い古された題材と感じますが、神と人間、その愛の形を捉えたこの彫像はまさに傑作だと思います。
3.ハンムラビ法典
「目には目を、歯には歯を。」で知られるこの法典は、バビロン第1王朝の王、ハンムラビ王により制定されたもので、法文はくさび形文字で記されています。復讐法のイメージが強いのですが、あとがきにはハンムラビ王の願いとして「強者が弱者を虐げないように、正義が孤児と寡婦とに授けられるように」と刻まれており、法を定めることの意義を強く感じる石碑です。
4.民衆を導く自由の女神
ウジェーヌ・ドラクロワによって描かれたこの作品は、1830年に起きたフランスの7月革命を題材としています。
ちなみに英題は「Liberty Leading The People」で、邦題との差である「女神」の部分に心を捕われてしまいます。以下は、個人的な解釈です。画の中で描かれている死者、行進している者は男性ばかりで、権力との戦い、実際の戦いが想起されます。一方で、その対称に自由という実体のない概念を、「女性」として描くことで、自由の気高さ、尊さを表現したのかなと(自由が屍を踏んづけているようにも見え、より自由の尊さを謳っているかのようにも感じます)。
いずれにせよ、勉強が必要と思いますが、こういった実体のない概念の表象、その寓意性みたいなところは苦手です。
5.ミロのヴィーナス
ミロ島で見つかったアフロディーテ像、通称「ミロのヴィーナス」です。腕が発見当初からないことは有名で、それが失われた美として、 ミロのヴィーナスの名声を大いに高めました。ちなみに、発見当初は碑文の刻まれた台座があったそうなのですが、ルーヴル美術館に持ち込まれたときには紛失していたそうな。いつか見つかるかもしれません。
6. ナポレオンの戴冠とジョゼフィーヌの戴冠式
ダヴィットが描いたこの作品は、ナポレオン1世が皇帝として即位、戴冠した際の歴史上、有名な戴冠式の様子を描いた非常に巨大な作品です。
戴冠式は、パリのノートルダムにローマ教皇を呼んで行われました。本来、戴冠は教皇から王に対して行われるものですが、ナポレオンは皇帝として即位する際に自ら冠を戴いたと言われています。式はジョゼフィーヌへの戴冠を行っている場面ですが、ナポレオンの背後にいるローマ教皇は座ったまま、またナポレオンも教皇に尻をむけ、遮るような位置にいます。英雄とは何なのか、時代も文化も違う私が評価すべきことではないなと思いますが、少なくとも英雄ナポレオンの傲慢さ、もしくは人心掌握が現れた作品なのかなと思います。
7.岩窟の聖母
レオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた作品です。岩窟の聖母は3枚存在しており、1枚はロンドンのナショナルギャラリーに展示され、そしてもう1枚は個人蔵です。パリ・ルーヴル所蔵のものが初期バージョンと言われていますが、それぞれ仔細が異なり、それらを比較し、歴史と見比べ、解釈を加えるのが楽しいです。
8.美しき女庭師の聖母子
ラファエロによって描かれた聖母子像の一枚です。ラファエロは実に多くの聖母子を描いていますが、この一枚も慈愛に満ちた聖母マリアが幼児キリストに優しいまなざしを向けています。
9.タニスの大スフィンクス
エジプト国外に保存されているスフィンクスの中で最大のものがルーヴル美術館に保管されています。第21~22王朝時代の首都であるタニスのアメンラー神殿から見つかったとのこと。
10.モナ・リザ
そして、何と言っても見逃せないのはレオナルド・ダ・ヴィンチ作「モナリザ」。年末ということもありますが、人多すぎです。スリに注意!!
近くまで漸くきて撮れた一枚です。ダ・ヴィンチが終生手放さなかった一枚、アイルワースのもう一枚のモナリザ、そして弟子達によるプラドの習作等々、画にまつわる様々なミステリー、不思議はありますが、世界中の人に愛されているということは事実なのでしょう。今日もルーヴル美術館の一室にて、来館者を出迎えてくれています。
Bottom Line
ルーヴル美術館では35000点もの展示があり、どれも素晴らしい美術品ばかりですが、中でも特に有名、かつ一度は見ておくべき展示品について紹介しました。次回は、美術館内外の様子や私のオススメ展示品を紹介します。
スポンサーリンク