2018年1月にドイツ・フランクフルトを訪れた際、現地のSIMカードを入手・利用して、結果的には自分のスマホを使って快適に観光してきました。
これ以前にドイツ・ベルリンに訪れた際は、ロンドンで購入したSIMを持ち込んで通信できており、今回の渡航前に少し調べた感じでは、現地で購入できるスポットが街中にも結構ありそうであり、何より日本でWi-Fiルーターを借りるより安くなりそうなので、現地で入手しようと楽観的にいきました。
ただ、2017年7月よりドイツで電気通信にかかる法規制が施行されているようで、その注意点とともに実際の手続き等をご紹介します。
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注意点:ドイツでは電気通信法による購入時規制がある
前述の通り、ドイツでは電気通信法による規制(利用者情報の収集)が事業者に課せられているようです。多分我々観光客としてはパスポートの提示等が必要のようですが、事業者サイドとしては結構面倒な話になったのかもしれません。(購入を断る店もあるようです。)
電気通信法条文抜粋(連邦法務省HPより引用)
https://www.gesetze-im-internet.de/tkg_2004/__111.html
(**機械翻訳を噛ませて少しだけ日本語も直しました。想像込みなので間違いあるかもしれません。ご指摘ください。)
電気通信法(TKG)§111 治安当局からの情報請求に関するデータ
(1)商業的に電気通信サービスを提供・参加し、電話番号または他の接続識別子を割り当てる、あるいは他の当事者により割り当てられた電話番号または他の接続識別子に電気通信接続を提供する者は、以下のデータを運用上の要否を問わず、ネットワークのアクティベーション前に収集し、直ちに保存すること。契約の終了日も自らの知ることとなった時点で速やかに保存すること。1.電話番号とその他の接続識別子 2.加入者の名前と住所3.生年月日 4.固定ネットワーク接続の場合は、接続アドレス5.ネットワークだけでなく、携帯端末が残る場合はデバイス番号6.契約開始日以下、割愛。
- データが加入者ディレクトリに登録されていない場合、(1)も適用(§104)。プリペイドモバイルサービスの場合は、(1)下で収集したデータの正確性を、アクティベーション前に以下の方法で確認すること。
- 1.身分証明書法第2条第1項の意味の範囲内のパスポートの提示
- 2.パスポート法第1条第2項の意味におけるパスポートの提示
- 3.特に、パスポート、身分証明書またはパスポート、あるいは外国人の法的規定の下で承認または承認された身分証明書の交換を含む、保有者の写真を含み、パスポートおよび身分証明書の義務を果たす他の有効な公認IDカードの提示
ドイツ・フランクフルトでのSIMカードを入手・体験記
法律がどうのと難しいことを書きましたが、私は渡航時点で何も知らない状態で行き、なんとか購入できました。今回、こちらの@ushigyuさんの記事を参考に、フランクフルト中央駅すぐの「multi-media-store」へ行ってみました。
駅〜メディアショップまではすぐそこ、目と鼻の先
▲「ホテル・エクセルシオールの1F」という言葉だけは何故か覚えていたので、それだけを頼りに歩いていきます。(*追記を見逃していたのかもしれません。。)
▲駅を出てすぐに見つけました。ホテル・エクセルシオール。ただ、1FにはプリペイドSIMが売ってそうな、それらしきショップは何もありませんでした。。。やや途方に暮れそうになりながらそこらへんを歩くと、Turkish Airlinesの入っているビルに「internet」だの「multi-media」だのと書いてる店が。少し覗くと、LebraだのSIMだのと書いていたので(!)ここだと。
ショップのストリートビュー
プリペイドSIMの料金プラン
▲店内。ということで、見つけました。駅近のプリペイドSIMショップ。こぎれいっぽいんですが、客があまりいないので緊張しました。店員さんに「SIMカードプリーズ」的なことを言うと、パスポートを求められ(!)、何プランにするか尋ねられました。
▲プランはこんな感じでした。滞在日数と通信量見合で決めるのが良いと思います。私の場合は、1週間程度の滞在でしたが、1GBで15€、3GBで20€と大して2GBでの差がなかったので、転ばぬ先の杖でもあるかと、3GBのプランを選びました。実際、十分すぎる通信量でした。
この時、セットアップも頼みました。「セットアッププリーズ」的なことを言いつつ、言語設定をドイツ語に変更したSIMフリーiPhoneを渡しました。
で、あっさり開通〜。Danke!!!!
プリペイドシムの必要性と、購入時必要なもの
▲Ortelのプリペイドプランを契約しました。しっかりLTEでの通信がされています。
プリペイドSIMの必要性は旅の目的、人それぞれと思いますが、何かを調べながら観光もできるのは大きいメリットだと思います。ここはどこなのか、あれは何なのか何が書いてあるのか把握して、街や事物を理解しながら観光するのは、スマホを旅の杖代わりにして、記憶に残る充実感のある旅にできるのではないかなーと思います。
さて、フランクフルトでのプリペイドSIM購入時に必要なのは以下3点です。パスポートが要注意ですね。
・SIMフリーの端末(スマートフォン):これがなくちゃ始まらない。
・端末の言語設定変更:少なくとも英語にしてあげないと店員さんがわからない。
・パスポート:電気通信法対応。但し、唯一の身分証なので取扱注意。
Bottom Line
今回は完全に運で乗り切った感のある私です。旅先でスマホ等の通信手段があると、やはり観光でできることが違ってきますし、何より安心感があるので、プリペイドシムやWi-Fiルーターなどの現地通信手段は持っておきたいなといつも思っています。
欧州はお手軽にSIMが入手できるイメージがあった私ですが、今回調べてみて、「購入を断られる場合」もあるそうなので、今後ドイツに行く際は、日本にいる時点でプリペイドシムを用意しておくのが良いかなと思いました。
ちなみに、私は過去に米国NYでSIMカードアクティベーションがうまくいかず、時間を浪費する失敗をしております。時は金なり、旅の現地での時間を大切にしましょう。
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