2017.5にアメリカ・ニューヨークに観光旅行にいきました。短期滞在で、駆け足の観光でした。今回は、ニューヨークにある世界最大級の美術館、メトロポリタン美術館について紹介します。前回、必見の絵画を紹介したので、今回はその他の気になる展示品を紹介します。
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メトロポリタン美術館へ入場
▲入口はこんな感じ。意外と人がいない、そして味気はないです。
▲と思って中に入ったらこれ。右と左に、金剛力士かと。それぞれエジプト美術品サイドと、西洋美術品サイドの番人っぽく展示されていました。
入場料
入場料について書いておきたい。西洋美術館て、20~30€くらい入場料とるか、無料かのいずれかなんです。ただメトロポリタン美術館は、前記事でも書いたように、私立美術館なんです。なので、入場料は高いほうかなと思っていました。
チケットカウンターへ進むと、看板には「Adult $25」とその下に「The amount you pay is up to you(支払い額はあなた次第です。)」の文字が目に入り「???」少し混乱。カウンターのお姉さんに聞いてみると、
「Suggested price is $25-. but, Admission fee is up to you.」さ、さじぇすてっど?
はっとしました。気づくのが遅れましたが、入場料は任意ということなんですね。つまりは、$1での入場も可能のようでした。今回、私の場合は、$25-の料金を宣言して支払い、入場してきました。新しいパターンだったので驚きました。
エジプト美術
▲木で出来た醸造所とパン屋の模型です。BC2000くらいのもの。この頃日本は縄文時代です。エジプトすごい。
▲古代エジプトの牛舎のモデル。牛も色んな種類いたんですね。
▲書記官ホルムヘブ。ホルムへブが王となる前、ツタンカーメン王、アヤ王に仕えていた時代のもの。前13〜14世紀のものです。
▲動物のミイラ。この他にも、沢山のミイラが展示されていましたが、人のミイラを撮影する気にはなれなかったので、割愛させて頂きます。出土されたそのままの状態で展示されているものもあり、見応えはすごいです。
▲ペルネブの墓。前24世紀くらいのもので、宮廷役人の墓です。このような墓が完全な形で美術館に所有されているのはかなり珍しいとの事。
ローマ・ギリシャ美術
▲ローマ皇帝カリグラの胸像。暴君と呼ばれたローマ皇帝ですが、愛称のカリグラは、小さい頃にはいていた靴に由来するものとのこと。28歳で暗殺された皇帝、一体何があったのでしょうか。
▲寝ているエロス。石の上でうとうとしてしまったのでしょうか。布団を掛けてあげたくなります。
▲私のお気に入り。喜劇のお面の人。どの美術館にいっても大体いる気がします。バルバロイとの差を知りたいです。
▲中庭。彫像がたくさんあります。石像マニアにはたまらない光景ですね。
甲冑、鎧
▲甲冑。まるで当時の隊列をみているかのような展示です。日本ではまずお目に書かれない光景だと思います。
▲日本の甲冑もあります。
▲確か、ローマの重装歩兵の盾。所々突かれたような跡があり、生々しく感じます。
▲甲冑ガルニチュール。30kg近くあるそうです。この甲冑は、1514年にヘンリー8世がグリニッチで作らせた現存する最古のガルニチュールでもあります。某ゲームのゴールドルナ装備のような甲冑でかっこいいです。
絵画
▲ピエール・オーギュスト・コット作の「嵐」
▲同コット作「春」。コットというと、肖像画が非常に有名です。一方で、こちらの作品のほうが傑作とみられているので、なかなか不思議な画家です。嵐の後の春なのか、寓話性も感じる画です。
▲ゴッホの傑作「糸杉」です。糸杉も空もうねっていることで、何だか糸杉が生きているような、そんな激しさを感じます。
▲こちらもゴッホ。「アルルの女」。ゴッホが通ったカフェの経営者らしいです。ゴッホとゴーギャンが通っていたのでしょうか。思いが巡ります。
▲こちらはフェルメール作、「眠る女」。女の背後に掛けられている絵にも寓意があるとのこと(愛は早く過ぎ去った)。こういった作品を楽しめるような教養を手に入れたいものです。
▲こちらもフェルメール作、「少女」。よく見るやつなんですが、不思議な魅力を感じる一枚です。
▲こちらは、ラ・トゥール作の「悔悛するマグダラのマリア」。ラトゥールが残した絵画の中で最も多いモチーフの作品です。ロス、ワシントン、パリに他の「悔悛するマグダラのマリア」があるので、是非見に行きたいですね。
▲フレデリック・カール・フリーゼクの「Summer」です。光と影、そして、女体の美しさを描いた作品が多く、また色使いも鮮やかなのが特徴と感じます。
▲こんな作品も置いてあります。絵画の閲覧だけで一日終わります。
特別展:兵馬俑
▲このタイミングで、中国の至宝、兵馬俑が来館していました。何たる僥倖!
▲馬車。馬は少し背が小さめに作られています。今にも動き出しそうなくらいリアルです。
▲御者。この人は何年この手綱を握り続けているのでしょうか。
▲弓兵。弓がありませんが。
▲こちらは歩兵。初めて兵馬俑を見ましたが、大きく迫力を感じました。
その他
▲アジアとか、日本エリアも広がっています。仏教芸術、鎧そのほか色々。
▲スケートしている少女。私には、テスト勉強から解放された少女に見えます。
▲オセアニアエリアだったと思います。不思議なものがたくさん。大阪の民族学博物館にありそうなものが沢山ありました。
▲あれ?なんだか見た事あるぞ。ルーブル美術館にある「アモルの接吻でよみがえるプシュケ」です。こちらは、あちらを作成するために作られた石膏のモデル。近寄ると、穴が沢山見えるのですが、その造形美は大理石のそれと変わりません。むしろ、作品の作成過程が見えて貴重に思いました。
▲一番驚いたのがこれ。何かみたことあるなーと。こちらは、ワインバーグ博士の「電弱理論におけるラグランジアンの板書。 」正直、これを見た瞬間が一番「メトロポリタン美術館すげー」と思いましたね。
Bottom Line
ニューヨーク・メトロポリタン美術館の入口から、珍しい展示物まで、私が「これは!」と思ったものについて、紹介させてもらいました。
兵馬俑まで観覧できたのは、幸運でした。またニューヨークに行く際には、しっかり他の展示物も見てきたいと思いました。
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