ベルリンとヘルシンキではPfand制度というリターナブル容器のデポジット制度が実施されています。日本でも、昔そこらへんでサイダーなんかを飲んだとき、瓶なんかはやっていた気がしますが、最近はあまり見かけません。ドイツなどでは、瓶のみではなく、缶やペットボトルを購入した際にもこのデポジット制度が適用となります(一部適用外のものもあります)。デポジットということに気づかなければそのままですが、せっかくなので返金まで試してみました。
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Pfandって何?
簡単にいうと、「リターナブル容器のデポジット制度」、より噛み砕くと、飲み終わった後の容器を戻すとお金が返ってくるシステムです。
瓶、缶、ペットボトルで行われています。例えば、赤で囲った部分に、Einwegpfand 0.25€と記載されています。これは容器に0.25€かかりますよという意味。上側のリユースっぽいマークが目印で、Pfandは「ぷふぁんど」と読みます。
注意なのは、スーパーなどで飲み物を買おうとしたとき、容器にこのマークが付いていると、デポジット分が加算されて請求される点です。POPなどで示されている額と違うことが多々あります。
ちなみに、この制度の目的は、リサイクルしなくても、再度使用(リユース)できることです。リユースに比べてリサイクルの場合は、時間も手間もエネルギーもかかります。ちなみに、返却された容器(瓶、缶、ペット)は洗って再利用しているとのこと。
どこで容器の返却・申請ができるの?
飲み物を買ったお店に、容器のみ返却するとお金を返してくれます。普通の飲食店でお兄さんとかに普通に返してOK。ただし、返却時に、Pfandマークのついたラッピングを外さないように注意。
もしくは、下に示します機械で容器を返却する事が出来ます。こちらは主にスーパーなど。パネルをいじって容器を入れると、レシートが出てくるので、これをレジに持っていくと返金してくれます。買い物をする場合にはバウチャーにもなるので、そのレシートで払う事も出来ます。
スーパーの機械で実践してみた。
ということで、ベルリンモールにあるEDEKAで実践してみました。カート一杯に空容器をいれたおばちゃんが、ひたすら機械に容器を入れています。すごい光景。
一本0.2€とかなので、100本だと20€。個人的に、映画The Terminalで主人公のトムハンクスが、ひたすら空港内に散らばったカートを元に戻してお金を稼いでいるのを思い出しました。Pfand長者も夢じゃない。
さて、そうこうしている内に私の番。おばちゃんがやっていた手順でパネルを操作して、ボトルを返却します。容器導入口へ入れると自動で持っていってくれるので、面白かったです。私は3本入れて、終了。レシートを待ちます。
レシートと払い戻し
出て来たレシートがこちら。3本なので0.75€の返金です。そのまま近くのレジに並んで、返金してもらいました。
ヘルシンキでも実践
こちらはヘルシンキの機械。ちょっと似ています。容器を穴へ入れるとベルリンの時と同じように、持っていってくれました。
ヘルシンキでもできた!
こちらは一本分だったので0.2€の返金。国によってデポジット額が違うことを学びました。ヘルシンキでも返金方法は同様で、レジで返金してもらいます。
Bottom Line
ベルリンでのPfand制度(デポジット)について実践を交えて紹介しました。日本でも瓶のデポジット制度はありますが、缶、ボトルまでとなると、実施例は一部です。
そういえば、日本でも昔どこかで缶を入れれば返金される機械を見た事があります。その機械を見たのは一時期だけのような気がしますが、日本には合わない施策だったのでしょうか。個人的には顛末が気になります。
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